2009年11月11日

塾講師のアタリ・ハズレA



B子どもが一目置いている

いい講師は、「怖い」。
「怖い」といっても、
怒鳴ったり、机などを叩いたりして威嚇することではない。
ニコニコしていても、口調は穏やかでも、なんとなく
「すごみ」があるのだ。
隙がないといってもいい。
教え方、指導方針、それに伴う結果に絶対的な自信を持っているため、
授業中の一言一句に重みがあり、よどみがないのだ。
生徒に対して、
「怖い」という印象を与えかねないほどだ。
「怖い」からといって、その講師が嫌いではない。
半ば恐れながら、半ば「スゲー」と感じている。
生徒と講師のその距離感は大切である。

一方、「話しやすい、親しみやすい」講師は、
Kから言わせれば、二流だ。
一昔前の個別の塾にありがちな、「化石講師」だ。
もう、そんな講師では結果を残すことはできない。
始めはいい。
授業は楽しいし、先生に質問しやすいし、いろんな話ができるし…
そのうちに、双方に「馴れ合い」というものが降りかかってくる。
生徒と講師の間に、距離がなく、まるで「友達」のようになってしまう。
もっと症状が悪化すると、
生徒が講師をバカにするのだ。
面と向かってバカにするような発言があるわけではない。
が、常習的に宿題を忘れてきたり、講師の指示を大切なものに思えなかったり、
方針に従わない態度をとったりする。
もちろん、成績が伸びるわけがない。
これでは、塾に通わせている意味はない。
これは、生徒が悪いのではない。
バカにされるような、講師が悪い。

(Kは、「怖い」そうです(笑)
その怖さは、手加減が出来ないことが原因のようです。
要求水準が高いとも言います。
その生徒に手が届くか届かないかのギリギリ限界に目標を設定しているため、
精一杯努力をしないと、Kの授業には付いて来られないのだと思います。)

一流講師には、なんとなく、いいようがない「怖さ」があるものなのだ。
お子さんに尋ねてみてください。
「あなたの先生は、怖い?」と。

つづく。
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2009年11月09日

塾講師のアタリ・ハズレ@



個別の塾に通っている方、通わそうか迷っている方、必見。

自分の担当の講師があたりかはずれか。
あたり講師の条件を挙げる。

@ストラークゾーンが広い。
一流の塾講師なら、中学生の5科目はできて当たり前だ。
5つの中に、得意・不得意はあるにせよ、質問くらいには対応できる。
科目数の対応力の次に来るのは、学年である。
下は小1〜上は高3・浪人まで。
一流なら、小1にも対応できるし、高3大学受験生も大丈夫だ。
そして、男女。
男性講師で男子生徒しかダメとか、女性講師で女子生徒しかダメとか。
一流講師なら、性別は不問だ。
成績による切り口もある。
学歴の高い講師ほど、苦手な生徒を上手に導くことができない。
一流講師なら、成績が悪かろうがよかろうが関係がない。
最上位の学校を狙うにしても、赤点を取らないことを目標にしても対応してくれる。

ちなみに当塾主宰のMJは
中学生の内申1の生徒を4まで引き上げたり、
高3の夏まで一切勉強しなかった生徒を大学に入れたり、
神奈川の公立高校受験の独自入試の対策をしたり、
慶応大学の小論文の指導・添削をしたり
と幅広い。


A専門科目をもつ
1科目ないし2科目、マニアな科目があること。
マニアとは、知識面を言うのではない。
「知っている=教えられる」ではないからだ。
教え方、その単元でのポイント、板書のまとまり、テキストのレベルや使い方などに関して、教室責任者(室長)を凌ぐのだ。
つまり、その科目の「職人技」を持っていることだ。
「職人」かどうかは、わからない問題を質問に行ったときにわかる。
すっきりとした答えを即答してくれれば、一流の講師である。
「う〜ん…」
と悩んだり、説明がしどろもどろだったりするのは、授業がうまくてもごまかしがあるということだ。
授業は、事前に準備が出来るため、ボロが出にくい。
しかし、突然の質問に対応する場合、本当の意味での講師の力量が試されるのだ。
特に個別の講師は、生徒一人ひとりの違いに合わせて対処することを要求される。
その場での柔軟な対応力こそが、「職人技」である。
(これを、後輩に伝授していくのは、かなり大変…)

つづく。

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2009年11月07日

中学受験の成功条件D



こんな親だから受験に失敗するんだよ!

D公立中を馬鹿にする親

中学受験の最大の動機が「地元の公立中学が嫌だから」
という場合、危険である。
この評価は誰が下した評価なのか…
親が、地元の公立中を馬鹿にしたり、よくない評価をしたりすることは、受験にとってマイナスでしかない。
もし、万が一、受験に失敗したら、そのバカにしていた公立中へ行くことになるのに…
親側が、よくない評価をしていた中学に行かざるを得ない、子どもの心境は…

「地元の○○中学は、評判が悪い」
どんな評判なのだろう?
たまたま、ちょっと悪ぶった格好をしている生徒を見かけたのでは?
私立中学にも、悪ぶる生徒くらいいる。
荒れている?
ほとんど全員が、悪い生徒なのか?
どんな状態を「荒れている」と表現しているのであろうか?
(Kの中学時代は、校内暴力真っ只中でしたなあ…)

「公立中学では学力がつかない」
公立中学だから学力がつかないのではなく、学力がつかないのは他に原因がある。
公立だからという理由付けには、何の根拠もない。
ちなみに、公立の教師はみな教員採用試験というものをクリアしている。
Kの大学の同期のYは、横浜市の中学の数学教師になった。
そのときの倍率は、4人合格/120人中である。
公立の教師側だけに、学力が伸びない責任を押し付けないことだ。

「公立中学ではいじめがあるのでは?」
いじめは、どこにでもある。
人間が3人いたら、自然と1:2に分かれたりする。
公立中だからいじめがあるわけではない。
子どもに、きれいごとばかり言うのはやめてほしい。
いじめはある。
いじめられる側になるか、いじめる側になるかは、紙一重。
いじめがない環境を用意してやることが、子どものためではない。
いじめがある環境にいて、その対処法を知らなければならないのだ。

公立中が嫌だから、中学受験をする。
という方は、Kはお断りだ。
受験に失敗したときに、子どもにどう言い繕うつもりなのか…
その子の前途を思うと、せつなくなる。

中学受験をするなら、
その私立中に魅力を感じ、是非行きたいという気持ちがあり、
でも、一方で、受験に失敗して地元の公立中に進学したとしても、
そこで、生き抜いていけるようなたくましさを身につけるのだ、
という心構えで臨んでほしいと願う。

終わり(どこかで続きは書くかもしれませんが)
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2009年11月06日

中学受験の成功条件C



こんな親だから受験に失敗するんだよ!

C途中方針に口出しが多い。

よい塾では、中学受験の前日までを見越して、カリキュラムなり年間計画なりが立ててある。
目指している中学のレベル、傾向等を考慮した上で、さかのぼって、
現在、どんな状態でなくてはならないのか、
どんなことができていなければまずいのか、に基づいて授業を展開している。
(そうでない塾は、ヤバイです。)

それなのに
「このままで、大丈夫なのでしょうか?」と聞いてくる親がいる。
それは、大丈夫と言って欲しいのだろうか?
それとも…我々を信用できないということだろうか…
(大丈夫じゃない塾も正直あります。)

まっとうな塾講師であれば、
大丈夫かどうかは、わかりません。
間に合うかどうかは、わかりません。
お宅のお子さん次第です。
が、こちらとして、打てる方策はすべてやってます。
と言いたいところだ。
(適当に「間に合いますよ。大丈夫ですよ。」と安請け合いする塾は危険だ。)
間に合うかどうかは、
12年も育てた、親御さんのほうがよくわかるんじゃないですか?
とKは思ったりする。

もっとたちが悪いのは、
「あれをやってください。これもやってください。家庭学習をもっと出してください。」
と注文が多い親だ。
こちらが、カリキュラムに沿って、ある意図を持って進めているのに、
それを中断して、違うことをやれとは…

模試などで出来なかった分野が露呈すると、うろたえるのだ。
目の前にできないことがあると、どうしてもその単元に目が行きがちだ。
しかし、その単元の重要度は素人が判断できるものではない。
そこは、今、本当に出来なければいけない部分なのか。
後回しにするべきなのか。
こちらは、全体を見渡して、重要な単元・内容から定着を図っていっているのに…

中学受験に限らず、高校受験も大学受験も、完成までのプロセスが、
ジグソーパズルを作るのに似ている。
1000ピースもある破片をくみ上げて、一枚の絵にしていく、あれである。
まず、海にあたる青い破片を組み始め、
でも、難しくなってきて止めて。
次に、やしの木を作ってみるか。
つぎに、そこにつながる、白い砂浜の部分を作っていって…
といった具合に、いろいろな部分をバラバラに作っていく。
そして、最後に、ある程度組みあがっているパーツを組み合わせていくのだ。

我々プロは、その一枚の絵の完成形が見えている。
どの部分をどのくらい組み上げているのかは、見えにくいかもしれない。
しかし、最短の組み上げには、順番や程度があるのだ。

受験に対しての心配や不安は相談していただいて結構だが、
授業の内容については、口出しをしないでいただきたい。

口出しをする=塾を信用していないということだ。
自分の大切な子どもを預けるのだから、
本当に信用の置ける塾をとことんまで探すべきだと思うが。
その際に大切なのは、
合格実績でもなく、カリキュラムでもなく、
実際に現場で教えてくれる講師の人間性だ。

その人に「賭け」られるかどうかだ。
「賭け」るなら、できるだけ勝率の高いものに賭けたいものだ…

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2009年11月04日

中学受験の成功条件B


こんな親だから受験に失敗するんだよ!

B「教えよう」と意気込む。

Kは数学・算数が専門なので、中学受験算数について、特に申し上げたいことがある。
算数は、素人が手を出さないほうがいいと。
もし、どうしても教えたい、教えなければならない状況の親御さん、
受験算数が網羅されているテキストを1冊、ご自分で解いてからにしてください。
さらに、注文をつけると、
子どもが通っている塾の教え方で解いてください。
それが、無理なら教えないでください。
算数には手を出さないでください。
余計なことされると迷惑なんですよ。

まず、教えるというスタンスが気に入らない。
「一緒に考えてみよう」でどうしていけないのだろうか?
Kは、10年以上塾講師をやっているが、解けない問題はある。
特に、別の塾で使っているテキストやプリントを持ち込まれて、
準備一切なし、その場で解け、といった場合、解けないこともある。
日能研やサピックスの上位クラスの問題はきつい。
解答はできるが、子どもに理解してもらえるようにポイントをつかむまでに時間がかかるのだ。
そんなときは、子どもと一緒に条件を整理しながら、ああでもないこうでもない、一緒に考える。
そのうちに、子どもが「ああ、わかったぞ。」と勝手に解答を始めることが多々ある。

それをご家庭でもやってくれればなあ…と思うのだが。
教えようとするから、反発もあるし、うまくいかない。
一緒に考えてはどうだろうか。
テレビのクイズ番組を見ていて、一緒に問題を考えたりするではないか。
あの感じでいい。
問題の解き方などたくさんある。
解答にあるような、スマートで最短距離な解き方だけがすべてではない。
試行錯誤を繰り返すことによって、思考力の鍛錬にもなる。

熱心な親御さん、
是非、子どもの通っている塾の授業がどんなもんか見学に行ってください。
どんな風に教えているのか、塾の講師に聞いてください。
その解説、授業は、シンプルでわかりやすいかどうか。
テクニックでごまかしていないか。
わからないときに、何の手も打たずに「解法を暗記せよ」という指示をしているようでは、その講師はヤバイ。
わからない場合は、違うアプローチもしてくれ、それでもダメなら仕方がないが…
大人でさえ理解しにくいような説明が、子どもに通用するわけがない。

まあ、子どもに聞くのが一番だが。
「塾の先生、わかりやすい?」と。

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2009年11月03日

中学受験の成功条件A



こんな親だから受験に失敗するんだよ!

A模試の結果に一喜一憂しすぎる。

模試って何のために受けるのか?
合格可能性を探るため、がまず第一なのはいい。
しかし、失敗する人は、それだけなのだ。
第一希望中学への合格可能性が30%だ…
このままでは受からない。
志望校を下げるべきか、滑り止めはどうするべきか。
そんなことばかりごちゃごちゃ言って、肝心なことがおろそかだ。

Kが考える、最も肝心なこととは…

誤答分析。
これが今後への布石になる。
漠然と「反省」は誰しもがする。
しかし、本当に必要なのは「反省」ではなく「分析」だ。

間違えてはいけない問題を落としていないか。
五分五分の問題はどのくらいの割合でとれているのか。
対策をした分野に対しての定着度はどうか。
難問が取れていたなら、それはまぐれではないのか。
間違えてしまったものは、どのようにしてその解答に至ったのか。
解答するまでのプロセスはどうか。
問題用紙に残された、テスト中のメモからわかることはないか。
(いたずら書きなどあったら、集中力に欠けているし、問題文に線を引くように指示しているのに引いていないことも見つかるし、計算ミスの箇所も見つかる)
そして、その一つ一つの誤答の理由は何なのか。

誤答分析はなかなか素人がやれるものではない。
できれば、信頼している塾の講師に分析をお願いすることだ。
プロなら、上記のような観点を持って誤答分析をし、今後の学習に生きるようなアドバイスをしてくれる。

もし、アドバイスが
「がんばりましょう。」などという非具体的なもので、
「講座を増やしたほうがいいですよ。」などという商業目的なものなら、
その講師は怪しい。
経験が少ないか、頭が悪いかである。
(私なら、そんな塾に自分の息子を預けたりしない。)

模試の結果に一喜一憂して、子どもにむやみに動揺を与えたり、プレッシャーをかけたりしている親は、ダメ親だ。
どーんと構えていて欲しい。
よければ
「よくがんばったね。」と。
悪ければ
「どうして悪かったのか、ちゃんと分析して次に生かそう。」と。
詳しい内容の小言は塾に任せて、親は褒める役割を演じてくれればいいのになあと常々思う。
塾でも叱られ、親にも叱られでは、八方塞ではないか…

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2009年11月02日

中学受験の成功条件@


「勉強法の真実」というくらいだから、
「真実」を述べて辛口になってもいいだろう。
本当に、言いたいことを書く。


こんな親だから、受験に失敗するんだよ!

というテーマで、何回か書きたい。


@中学受験の主体が親である。

うまくいかない受験生の親御さんは、たいてい「積極的」で「熱心」である。
悪い意味で。
まず、
「○○ちゃん、中学受験してみる? してみようね。」
と、子どもの意思をほとんど確認せずに、中学受験することを、親が誘導して決めているのだ。
まあ、こういった「積極的」な親の子どもは、必然的に「消極的」になってしまうのだが。
親が先回りして何でも決める状況では、子どもの意思などあってなきが如しである。
何を言っても、親の言うとおりになる。
自分の意思・意見など、通ったためしがない。
何かを言うと、100倍になって返ってくる。
「何でもいい。どうでもいい。」
という投げやりな態度をとりがちな子どもは、親の意見に反抗するのすら疲れてしまっていることが多い。
「やる気がないんです…」
と相談に来るケースは、親主体で何でも決めている家庭がほとんどである。
本人に任せていたら、何も決まらないし、時間がなくなる…
そんな意見もあるだろう。
Kは思う。
ほっとけよ。
子ども、いくつなんだよ?
そんな風に育てたのは誰なんだよ?
と。
時間がなくなって、困るのは子ども本人だし、受験で苦労するのも本人だし、合格という結果も不合格という結果も本人が受け止めなければならない。
なぜ、本人に考えさせないのか?
なぜ、本人に苦労させないのか?
なぜ、本人の成長を阻害するのか?
なぜ、選択肢だけ与えて、本人に判断させないのか?
なぜ、本人が結論を出すまで我慢強く待てないのか?

親御さん、あなたたちは、子どもより先に死ぬんですよ。(普通は)
親が死んだあと、子どもがひとりで立派に生きていけるように育てるのが子育てですよ。
常に
「もし、私が明日死んでも、この子はたくましく生きていける。」
という思いを持っていますか?
子どもは親の所有物ではない。
子どもには必ず意思がある。
子どもが
「中学受験してみようかな」
「算数がわかりにくくて、困ってるんだけど…」
などと言うまで、待つ。
子ども主体。
これが、中学受験で成功する第一条件だ。

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2009年10月30日

できない子


Kには5つ下に妹がいる。
Kが小6のとき、妹、Aは小1。

小1では、国語の教科書の音読という宿題が出ることが多かった。
(今でもそうだろうか…)
おうちの方に、音読を聞いてもらって、判子かサインをもらって…といったものだ。
うちは、共働きだったので、妹の宿題等はKが面倒を見ていた。
Aが音読を始めた。
が、何かがおかしい。
私は気づいてしまった。
Aは教科書を読んでいない。
耳で聞いたものを暗記してそれを暗誦しているのだ。
音読の行と、教科書のページがずれているのだ。
「……ストップ…。じゃあ、ここになんて書いてあるか読んでごらん。」
Aは真っ赤になって黙った。
やっぱりそうか…
文字が読めてないんだ。
念のため、その文字が書けるかどうか試してみた。
予想通り。
書けない。

母親に報告をしたところ
「いいわよ。ほっといて。
 そのうち出来るようになるから。
 暗誦できるなんて、逆にすごいけどね(笑)」
と何も心配をしなかった。

妹、Aが中1のとき。
日曜日から土曜日までを英語で書くというテストが明日に迫っていた日のことだ。
たった、7個ではないか。
夕食後、単語練習を始めた。
数時間後。
母親が、私の部屋をノックした。
「ちょっと勉強をみてやってほしい」と。
は?
単語7個覚えるだけでしょ??
不審に思いながらも、妹Aの様子を見る。
数時間かかっても、7個の単語のスペルが完全に覚えきれないのだ。

このときも母親は
「まあ、ある程度書ければいいわよ。
 本人が、出来なくて恥ずかしいとでも思ったらやるんじゃない?
 それより、英語、嫌いにならないでほしいなあ。」
とのんきであった。

この妹のおかげ(?)で、単語が覚えられなかったり、国語の教科書が読めなかったりする生徒がいても、びっくりせずにすんでいる。
そして、この母親のおかげで、「時期を待つ」ことの大切さも知った。
実際、妹は普通の高校に受験で合格できたし、
バイトや仕事の面接で落とされたことはないし、
仕事で大きなミスをしたことはないし、
結婚したし、
旦那さんのご両親に好かれているし、
もうすぐ子どもを産む。
すごくまっとうな人生だ。

妹Aくらいであれば、障害ではない。
時期が来たら、ちゃんと人並みにできるようになる。
社会生活も営める。
だから、焦ってはいけないのだなと。
その子が伸びる時期って、確かにある。
伸びる時期を見誤らないように。
伸びる素質をつぶさないように。
日々心がけていることだ。

posted by MJ at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

塾長 MJ その2


K、風邪を引きまして、更新が遅れました。


Kが前の会社を辞めた経緯は、以前ブログに載せた。
では、なぜ、MJの横浜トータルアカデミーを選んだのか。

MJは「研修」と称して、Kの前の会社に数ヶ月勤務していた。
その際に、ちょうど、Kのいる教室に来ることが多かった。
MJは、新参者ながら、ほんの1〜2週間で、生徒・講師に溶け込んだ。
特に、生徒。
Kのいた教室には100名以上の生徒がいて、普通は名前と顔を一致させるのさえ苦労する。
ところが、MJは、瞬く間に生徒の名前と顔を一致させ、
それだけではなく、楽しそうに会話しているのだ。
そして、ご父兄。
進路についてや、家庭学習について、相談の電話がある。
Kが授業中のこともあり、MJが替わりに話を聞く。
聞いて、Kに伝達するのではなく、自分でアドバイスをして処理をしてくれるのだ。
大変助かる。
そして、その対応が、ご父兄に好評だった。

MJが港南台の教室に移ってから。
2月末の定期テストを終えた頃、成果が出なかった生徒がいた。
入会間もない、中2である。
入会間もないし、学年末テストはまとめのことが多いので成果が出にくい。
塾の業界では、それは常識的に言われていることである。
成果が出なくても仕方ないじゃんと。

しかし、MJは、その生徒とお母さんに、頭を下げた。
「申し訳ない。
 公立受験に必要な2年最後の内申をあげることが出来なくて。
 ○○さんは、がんばったのに。
 全部、こちらが悪い。
 3年では、絶対に内申をあげるから。
 信じてついてきてくれないか?」
言い訳を一切せずに、頭を下げ続けるMJ。
こりゃ、本物の「塾長」だ。

有言実行。
中3で、その生徒は、見事に結果を出した。
(ちなみに、直接担当していたのはKと、WKというスーパー講師だ)

結果に対して、言い訳をせず、頭を下げられる室長って、Kが知る中では少ない。
そして、必ず、リベンジする。
ここなら、きっと、生徒を悲しませることが少ないはずだ。
そう思って、横浜トータルアカデミーに決めた。

商売っ気はゼロ。
儲ける気持ちなんて、まるでナシ。
経営者としては、イマイチ。
でも、室長としては、かなり面白い。
そんな、MJを末永くよろしくお願いします(笑)


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2009年10月27日

塾長 MJ




実際、通ってもらっている生徒さん・保護者の方には、もうバレバレだが、
あえて、MJのキャラクターについて書く。
Kの見たMJである。

教室にいればわかるが、MJはしょっちゅうKに怒られている。
小言を言われている。
というのは…
MJは驚異的に物忘れが激しいのだ…
物忘れ防止のためにメモをするのだが、そのメモが見当たらない。
それを探すので1時間ほど無駄にする…
前回の授業の内容を覚えていないので、授業準備に時間がかかる。
予習が必要なものは、前日か当日、直前に予習しないと内容が思い出せない。
MJ曰く
「たくさん生徒を担当しているのに、いちいち、詳しい内容まで覚えていられない。」

これで、現代文・英語の偏差値が70を切ったことがないとは…
早稲田大学商学部とは…

MJは、暗記力ではなく思考力と工夫で大学受験を乗り切ったんだな…

MJは若年性アルツハイマーではないか…とKは疑っている。

物忘れが激しいだけではない。
一度、人の苗字を間違えて覚えてしまうと訂正できない。
「佐藤くん」なのに、ずっと別の苗字で呼んでいて、誰のことを言っているのか
さっぱりわからないことがある。
う〜ん…

実は、どこの塾の室長も似たり寄ったりであるので、Kとしては「またか…」といったところだ。
だいたい、評判のいい教室っていうのは、講師の質がいいのだ。
室長の能力ではなく、主任クラスが授業他、教室業務をしっかりやっているのだ。

では、室長に求められる能力とは?
ズバリ。
人を使いこなせる能力。
人を動かすことの出来る能力。
周りが助けたくなるキャラを演出する能力。
であり、自分が有能である必要はない。

MJは、「情けないキャラ」を演じている。
実は、腹黒いし、すごく計算高い(笑)。
Kや講師に
「室長は、忘れっぽいから、しょうがないなあ。自分たちで何とかするか。」
と思わせているのだ。
え?
計算なんかしてないって?
MJからの突込みがありそうだが、もし計算していないのであれば、天然。
室長としては優秀な室長だ。
Kも講師も、まんまと策略にはまり、今日もせっせと仕事をしている。

posted by MJ at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月26日

やる気のない生徒C



志望している大学への手ごたえがまるでないまま、年が明けた。
Kは2月から、別教室への異動が決定し、引継業務も加わった。
通常の教室管理業務・新教室立ち上げ業務・後任への引継業務…
それに加えて授業だ。
AM9:00〜PM5:00まで新教室で仕事をして、PM6:30に間に合うように戻ってくる。
そして2コマ授業。
その後、講師とのミーティング等。
帰宅は12:00を過ぎる。
休日はなく、2週間連続勤務、3週間連続勤務は当たり前だった。

もちろんKがこんな状況の中で授業をやっていたことを、Tは知らない。
相変わらずマイペースだった。

Tの最後の授業後、Kは放心状態になり、床にへたりこんでしまった。
若い講師に支えられてやっと立ち上がる。
「鬼のK先生でも、倒れるんだ(笑)」
後輩たちに笑われた。
終わってしまった…というむなしさ。
何もしてやれなかった…という後悔。
本人の能力を最大限に生かしてやれなかった…
しばらく、立ち直れなかった。

室長のままでは、授業に専念できない。
室長と講師の両立に限界を感じ、会社を辞めた。

そしてここ、横浜トータルアカデミーにお世話になることにした。
横浜トータルアカデミーでは、存分に「講師」の仕事に専念させてもらえている。
(室長MJが健在ですから…)
講師80%、教室管理20%くらいの感じで仕事をさせてもらって、もう6年目になる。
講師として、たくさんの生徒を担当でき、貴重な面白い経験をさせてもらっている。

結局、Tは滑り止めとして受験した大学しか合格できず、
そこへ入学した。
滑り止っただけでもよしと思う反面、もっとしてやれたことがあったんじゃないかと。

ごめんな、T。
もし、当時のKが、室長でなく、
今のKくらいしたたかだったら、キミを、第一希望の大学に入れてやれたのかもしれない。

ただ、キミを担当したおかげで、今の生徒に悲しい思いをさせることが、少なくなったよ。


Tは現在、大きな企業に就職して立派に社会人をやっている。
ときどき
「飲みに連れて行けよ」というちょっと偉そうなメールが来る…

終わり
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2009年10月24日

やる気のない生徒B



大学に行くか、行かないか。
大学に行きたいか、行きたくないか。

Tは、「何でもいい…」と消極的だった。
勉強は嫌いだから、あんまりしたくない。
でも、高校卒業してすぐに就職すると遊べないらしい。
専門学校に行くにしても、何も興味がわかない。
(正直、こうやって進路について悩んでいる方、少なくないと思います)
で、消去法で、「とりあえず大学行っておくか…」となる。

Tのモチベーションは最悪だった。
自分が大学に行きたいわけではなく、周りがうるさいから…と大学受験の勉強をスタートした。

塾の授業では、何かを覚えたり、理解したりと伸びる。
わかるようになれば、それなりに楽しいらしく、ご機嫌だ。
が、家庭学習をほとんどやらないため、次に塾に来ると「退化」してしまっている。
「前の授業でやったでしょ?」
とKに小言を言われる。
単語を覚えたり、用語を覚えたりという地道な作業が続かない。
すぐに、飽きてしまう。
その繰り返しだ。
時間だけがむなしく過ぎていく。
さすがにKも、弱った。
が、困ったときほど、「原則」に戻ろう。
受験は本人がするもの。
親や塾が何を言っても、本人がやらなければ合格しない。
よって、ギリギリまで待つことにした、Tがやる気になるまで。

しかし、無策で待つことは出来なかった。
考え付く方法をいろいろ試してみた。
宿題の量を増やしてみた。
自習に来させた。
単語・熟語のテストを毎回やって、暗記させた。
授業も出来るだけたくさん取ってもらった。
Tの母と連携して、遊びに行くのを阻止したりもした。

しかし、Tには、危機感が生まれなかった。
「何とかなるさ」
「落ちたら、フリーターでいいや」と。
その気持ちを変えることは出来なかった。

Kにも、Tだけに割くことができる時間がなかった。
室長の仕事をやりながら、受験生を抱えるのは、かなり難しいことであった。
満足な授業時間を確保してやれない。
自習に来ていても、あまり面倒をみてやれない。
自分の休日を返上して、授業を入れた。
最後まで、どうすれば、Tがやる気になるのか、もがいた。
どうにも出来ず、苦しかった。

つづく。
posted by MJ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月23日

やる気のない生徒A



後日、Tは私のことをこう言っていた。
「このおばちゃんは、ヤバイと思った…
言うこと聞かないと、殺されるんじゃないかと(笑)」
いやあ、そんな脅したつもりはないが…
中3にとってみれば、怖かったのだろうか。
Tは、別人のように、課題を淡々とこなしていった。

公立高校に無事合格。
やれやれ…これで、卒塾だな。
ほっとしたのもつかの間。
Tの母から
「高校へ行っても続けます。K先生よろしくお願いします。」と。
うわっ、続けるのかい!?
それも、担当しろとおっしゃるわけですね?…わかりました…

Tの母は、私が担当してからTが明らかに変化したと言っていた。
親の言うことは聞かないが、Kの指示だけは守るようになったと。

このまま高校3年間ともくろんでいたところに、教室異動命令が。
Kが別の教室に異動することになり、そこでTは、塾を辞めた。

紆余曲折を経て、同じ教室に戻ったのが、T、高2の9月。
早速、Tは塾に復帰する。
が、やる気はなくなっている。
なくなっているどころか、中学時よりひどくなっている。
原付バイクを乗り回し、免停。
事故って免許取り消し。
髪の毛は金髪…
高校の成績も進級できるかどうか、スレスレ。
高校は遅刻・早退当たり前。
本当、問題児である…

まずは、高3に進級できるように、テスト対策を始めた。
しかし、ちゃんと塾に来るだろうか…
Tは、
約束した授業の時間には遅れずにやってきた。
出した課題(宿題)も、半分以上やってきていた。
授業中は、Kの指示を守って、もくもくと勉強をしていた。
何とか、3年に進級することができた。

前々から思っていたのだが、Tは勉強が嫌いなだけで、できないわけではない。
やらせれば、かなりの理解力を発揮し、出来るようになるのだ。
しかし、「勉強が嫌い」なのである。

そしてTには、大学受験という壁が待ち構えていた。

つづく。
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2009年10月22日

やる気のない生徒@



もう時効だから、本人に断りなく、記事にする。
どうせ、このブログなど読まないだろうし(笑)
現在、たしか、23歳、社会人。

Tは、身長180を越える、モデル系の男子だ。
初めて担当したのは、公立高校受験直前だった。
受験直前だと言うのに、Tは、どうにもやる気が起きないようで、学生講師が困り果てていた。
「もう、俺らでは無理っす。室長(当時のK)、どうにか気合入れてください。」
2月になってからだった。
(公立高校の試験は2月20日ごろ…おいおい、今更やる気がないって…)

やる気の起きない生徒に対して、Kはこのような態度にでることにしている。
「やる気がないなら、やらなきゃいい。」と。
つまり、何もやらせないし、何も教えないのだ。
「宿題? やらないなら出さなくていいよね?」
「授業も、来たくないならキャンセルしようか?」
「いいじゃん。受験、落ちても。やらないなら仕方ないよ。」

普通、講師なら
「がんばろう。あと少しだ。」とか
「これは、やらないと落ちるから。」とか
「やりたくない気持ちもわかるけど、将来考えたら、今、勉強したほうがいいよ。」とか
言う。
が、それで効果が出る生徒ばかりではない。

自分に対して甘い生徒や、周囲が無意識に甘やかしてしまった生徒には、Kのような態度のほうが効くことが多い。
見捨てるのだ。
もちろん、本当に見捨てはしないが。
賭けでもある。
「こいつには、甘えは通用しないな。」
「この大人は、マジでやばいぞ。」
と本人に思わせることが大切である。

なめられていてはこの仕事は出来ない。
まず、初対面からの短期間(2ヶ月以内)に、講師に信服させられるかどうかだ。
全面的な信頼を得られなければ、思考回路の移植などできない。

つづく。
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2009年10月20日

教え方、人それぞれ


教え方は講師の数だけ存在する。
どんな教え方が合うかは…
体験してみることだ。

中3平方根の導入
 平方根、ルート、√である。
現行のカリキュラムでは中3で習う内容だ。
教科書を御覧になった方はわかるかもしれないが、
最初は「平方根とは??」という概念の話だ。
面白いわけないじゃん…大人でもよくわからない「無理数」とは?
無理数をきちんと定義できる方、どのくらいいらっしゃるでしょう??

 そこで、Kは、概念をすっとばす。
(後でやりますけど)
 まず、計算から入る。
√3×√2=√6 や 2√2+3√2=5√2 といった具合に、平方根の計算の初歩は易しい。
中3の内容なのに、スラスラ解ける…って気分がよいのでは?
 平方根の四則計算に手馴れてきたころに、概念を導入する。
完全に理解できなくても、なんとなくそういうものなんだな…
でもいい。
(完全に理解するには、高校生、もしくは大学へ行ってから勉強してください(笑))
今まで扱ってきた√に一定の意味をもたせる。
 このように、導入の順番を変えるだけで、苦手意識を取り去ることが可能だ。



中2図形の証明問題の導入
 中2内容の中で最難関とも言われている「図形の証明」。
図形の合同を証明するものだが、まず、「証明」って何?
 日常、「証明」と言う言葉は使うこともある。
しかし、数学の中で、それがどんな意味合いを持つのか、
中2にとっては、難しいところである。

 そこで、Kは、たとえ話を使う。
 「○○駅前のスーパーで、今日、強盗が入ったとしよう。」
この一言で、
生徒は「ん? 数学なのに何の話だ?」と話を聞く体制に入る。
 「キミは、その強盗を探す、探偵になってくれ。
  ここに、犯人の遺留品がある。毛髪、足跡、指紋だ。
  容疑者が2人いるが、どうやったら、犯人か特定できるかな?」
と問いかける。
たいていの中2は、
犯人をどうやったら特定できるか、楽しんで考えてくれる。
…とここまでが、導入のたとえ話だ。
このたとえ話から、図形の合同の証明に持っていく。
どのようにつなげるのかは企業秘密(笑)。
みなさんで考えてみてください。

難しいことを難しく説明するのは素人である。
プロならば、わかりやすく、明快に説明できるはずだ。

ですよね、MJ?
posted by MJ at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月19日

勉強させたがる親御さんへ



塾の仕事をやっていると、
「成績をあげてくれ。成果を出してくれ。」という要望に次いで、
「勉強させてくれ。」という要望が多い。
塾に望むこととして当然だ。

が、親御さんが望まれている「勉強」と、MJやKが考えている「勉強」にズレがあることも多い。
例えば、
「宿題を多くしてほしい」
「宿題以外に、家でやる課題を指示してほしい」
「毎日、机に向かって勉強している姿をみたい」
「週2回塾に行っただけで、大丈夫ですかね?」
など。
親として当然である。

が、批判覚悟で言い切る。
それは、親のエゴである。

子どもが勉強している姿を見て安心したいのでは?

本当の学力・思考力は、ドリルをこなせばつくのだろうか?
分量をこなせば、自然とつくのだろうか?

一定時間以上、机に座っていることは、
「忍耐力を養うもの」だとご理解いただきたい。
決して、学力・思考力が育つのではないのだ。

事実、ここ横浜トータルアカデミーの授業では、
30分もすると生徒は廃人のようになる。
フラフラになるのだ。
MJの現代文や英語の授業は、本当に容赦がない。
MJが納得のいく理由を答えるまで、絶対に許さない。
条件に見落としがないか。
考え方は、以前教えてもらった通りなのか…
そのとき生徒の脳みそは、フル回転している。
そんな脳の興奮状態を30分も続けると、集中力が切れる。
それだけ脳みそを使った証拠だ。

Kの授業も同様だ。
矢継ぎ早に質問が飛び、
計算しているそばから「遅い!」と焦らされ、
カンペキな解答を要求される。
場合分けが足りないと指摘され、
答えが違うが、どこが間違っているか教えてくれない、
なぜ、その解法を使ったのか、理由を聞かれる…

分量・時間を多くしたいという方は、集団授業のスパルタ塾へどうぞ。


横浜トータルアカデミーは、最小限の時間で、最大限の能力が発揮できるように鍛えている。

本当に、脳を使うと、短時間でものすごく疲れるのだ。

posted by MJ at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

驚異の中学生B



中3になってからのSの授業は、まるっきり高校生のようだった。
扱ったのは、英検準2級用の教材、TOEIC Bridge など。
単語・文法ともに高校生レベルを要求した。
が、Sは、ついてきた。
それも苦しむことなく。
英語を理解するときの原則は何なのか、
何を優先して考えるべきなのか…
ということを2年間、徹底してきたからだと思う。
つまり、MJやKの「思考回路」の移植に成功したのだ。
「思考回路」の移植さえうまくいけば、あとは、勝手に伸びる。
知識は、おのずと増えていく。
もう、Sは大丈夫だ。

中3のときは、英語の勉強を楽しめたように思う。
その結果として、11月に大学入試センター過去問での驚異の正解率だ…
別にセンターを目標としていたわけではない。
「ためしに…」
と思って、まあ、遊び半分でやってみたところ、これである…

その後、Sはその力を温存したまま、推薦で希望する高校へ入学した。
「先生、高校では、一人でやってみます。」
Sは力強く宣言して、塾を去った。
そうだ。
S、きみには、もう私は必要ない。
きみには、知識ではなく、思考回路を移植したのだから。
それを使いこなせれば、何も怖いことはない。

近い将来、
「驚異の中学生」が「驚異の大学受験生」として現れてくれる日を待っている。
そして、その「驚異の大学受験生」に負けないようにKも日々成長しなければ…と思っている。
今度は、対等に勝負だ!

終わり
posted by MJ at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月16日

10月18日日曜日の開放時間


10月18日日曜日は、14時〜20時で教室を開放します。

久々のMJでした。

副室Kの記事は面白いですね。

私と違って・・・



posted by MJ at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

驚異の中学生A



中1、冬。
学校で使用している教科書(プログレス21)は予習済み。
ワークも単語も、Sは自力でやっている。
学校のテスト対策は、ほとんどしていない。
テスト前日に、基本文の完全英作文ができるかのテストをしただけである。
横浜トータルアカデミーでは、
疑問文に対する応答。
主格・所有格・目的格などを文の意味から決めるのではなく、品詞から判断する方法をマスター。
やはりSは楽しいらしく、授業中ニコニコしている。

中2、春。
S、Vだけではなく、OもCも導入した。
→つまり、文は、必ず5文型のどれかになるということを意識させた。
特に、SVOOとSVOCはうるさく言った。
単語の意味ではなく、1番目に考えるのは品詞からの判断であると。
その後、Sはあらゆる文に、S、V、O、Cを入れることに熱中していた。

中2、夏。
等位接続詞(and、but、or)への注意を高める。
品詞の理解なくして、等位接続詞は語れまい。
その他もろもろの英語独特のルールを示したが、抵抗ない様子。

中2、冬。
英検3級対策。
不定詞・分詞・関係代名詞は未習。
並べ替えも4択も、まずは品詞からの判断方法を伝授。
長文は、不明単語を類推しながら読んでいく訓練。
わからないからと言って、途中で投げない練習である。
難なく3級クリア。

中3、春。
不定詞0.5コマ。(普通は2コマ)
※ちなみに、一般の講師なら4コマかかります。
MJとUとKならカッコ内のコマ数で終了します。
分詞0.5コマ。(普通は1コマ)
関係代名詞1コマ。(普通は2コマ)
ほか、中3終了時までの未習文法をいっきに解決。
というのも、文型判断が出来、品詞による説明に耐えられるからだ。
(「伊藤和夫」ってすごい!!)

ここまでの指導過程で、お気づきだろうか?
単語・熟語の詰め込みは、学校のテスト対策以外していないのだ。
暗記は、教科書の基本文だけだ。

MJもどこかで書いていたが、英語が得意なヤツはみな、
教科書が暗誦できる。
無意識のうちに、英語の語順のルールを覚えてしまうのだろう。


つづく。
posted by MJ at 14:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月15日

驚異の中学生@



彼女は、通称S。
現在高校2年生だ。
彼女が中学3年のとき、
大学入試センター試験過去問(英語)において、驚異の正答率をあげた。
最後の長文で、6問/8問中。
短文で、4問/5問中。
などを連発したのだ。
文中に不明単語が20個以上あったにもかかわらずだ。
まぐれではない。
そして、彼女は決して「天才」ではない。
(もちろん、できるほうだが)
では、なぜ「天才」ではないSが、このような状態になったのか…
それは、「伊藤和夫」のエッセンスによるのである。

Sは、中学1年から、ここ横浜トータルアカデミーで英語・数学をやっていた。
英語も数学もKが担当していた。
Sは、丸暗記や計算問題が苦手だ。
しかし、講師の手順を真似することは得意だ。
順番に思考を重ねて正解にたどり着くことが好きだった。
また、新しい知識を得たり、できるようになったりすることに非常に喜びを感じるタイプだった。
いろいろなことを面白がってくれるので、
中学内容を軽くオーバーし、定理の根本や厳密なルールを導入した。
まるで高校生に接するように授業をしていたように思う。
数学も中3で、トレミーの定理やヒポクラテスの定理の証明に取り組んでいるが、
今回は、英語の指導の軌跡を示していく。

中1、5月。
早くも、品詞に言及している。
Sは国語が得意だったため、品詞についての基礎知識もあり、理解が早かった。
動詞・名詞・形容詞・前置詞…などを定義し、日本語とのリンクをはかっている。
そして、日本語と英語の語順の違いについて意識するようにしている。

中1、夏休み。
オー・ヘンリーの短編の和訳を扱っている。
(学校の宿題でもあった)
翻訳されたものと、英文を照らし合わせる。
不明単語ばかり。
単語の意味はすべて教える。
ここで注目していたのは、1文には必ずS(主語)とV(動詞)があるということ。
そして訳は、「Sが(は)…Vする」という形に当てはめることを徹底した。
こののちから、文中から必ずSとVを探すようになる。
そして、長い文は「かたまり」(句や節)にわけるようにした。
SやV、スラッシュを楽しそうに入れていた。

つづく
posted by MJ at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

英語は暗記ではないA



正直、「伊藤和夫」は難しい。
ネット上でも賛否両論ある。
MJは「東大合格者の半数は、伊藤和夫派だよ。」と言っていたが…
人によって合う・合わないはあるのかもしれない。
しかし、Kと同じような悩みを持っている人にはおススメだ。
つまり、単語や熟語を暗記したのに、長文が解けない…という人だ。

ただ、この「伊藤和夫」を現役高校生が、自力で理解するのは非常に困難と思われる。
最初の数ページで、「????」となる。
「伊藤和夫」が何を伝えたいのか、正確な意図をつかめずに終わることが多い。

…むずかしい単語の意味さえ分かれば、それをどうつなぐかは「カン」と「想像力」の問題だと考えている人が多いのである。
 正確な意思伝達を目指す言語の基本が、個人によって異なるカンや想像力であってよいはずはない。実は、やさしいと思われている「働き」中心の単語こそ重要でむずかしいのであり、意味を中心とする単語をそれらが一定の約束に従って縫い合わせるところに文章の不動の意味が生まれるのである。…
(英文解釈教室より)

Kは、感動したのだが、みなさんはどうだろうか?

そこで、MJやKは、「伊藤和夫」のエッセンスのみを凝縮し、
かつ、現役高校生でもわかるようなスモールステップで授業を展開していく。
授業中の口癖。
「まず、構文とって(文中にS、Vや/、まとまりにカッコをつける)」
「どうしてそれをSと決めたの?  単語の意味以外の理由は?」
「Vにする候補は、3つあるけど、どうしてその単語がVだと思ったの? 意味じゃないよね?」
「この句は、副詞句? 名詞句?」
「このthat は、4つの役割のうちのどれ? そう決めた理由は?」
「意味が似ている単語の4択って、どうやったらできるの?」
「文頭からピリオドまで、読み返さない。一読。」
「で、この文、何言ってるかわかる? 和訳じゃなくて文の意味。」
「和訳と意味って違うよね。」
「英文→映像→その映像を表現するのにぴったりの日本語の順番だよ」

中学時代に英語が5段階で3以上あった生徒は、この授業を半年も続ければ、長文読解に抵抗がなくなる。
むしろ、初見の長文を読みたがるようになる。 

「伊藤和夫」の著書が読めなくても、エッセンスを理解することはできるのだ。
そして、このエッセンスは、何も高校生にだけ通用するものではない。

次回、驚異の中学生登場。

つづく

posted by MJ at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月13日

英語は暗記ではない@




Kは、数学が専門なので、英語の担当・指導はめったにしない。
(MJもいることだし)
ただ、例外的に、大学受験用の英文解釈・長文読解だけはやる。

自分が大学受験するときに、英語長文は苦手であった。
しかし、横浜トータルアカデミーで勤務するようになり、
MJとUという講師が絶賛する参考書に出会い、目からウロコが落ちた。

MJの記事でもお馴染み「伊藤和夫」だ。
「英文解釈教室(基礎編)」 「英文解釈教室(ベスト版)」 「英文法のナビゲーター上下」 「英語総合問題演習」 「新・英頻 英文法問題集」をやった。
もし、この著書に出会っていれば、現役当時あんなに苦労しなかったのに…

大学受験勉強をしていた当時、英単語帳2冊分、熟語帳1冊、英語頻出問題総演習(桐原の英頻)、が、ほぼカンペキにKの頭には、入っていた。
模試、過去問等で、わからない単語は、ほとんどなかった。
にもかかわらず、英語の偏差値は55〜65と不安定かつ低かった。
やってもやっても、不安定のまま。
自分では原因をつかめないまま、受験勉強を終了。
「英語は苦手なんだな。やってもできないんだな。向いてないんだな。」

ところが、である。
Kの勉強法は、間違いであったのだ。
「伊藤和夫」を読み進めていくうちに、当時、疑問に思っていたことが、はっきりとしてきた。

英文の意味は、なぜ、解答のように、ただ一通りに決まるのか。
わからない単語がないのに、英文の意味をとらえられないのは、なぜか。

高校の教師に上記の質問をしたとき
「なんとなく。ニュアンスでわかんない?」
「練習不足じゃないの?」
と返答され、感じた違和感、不信感。

しかし、「伊藤和夫」には、明確に、論理的に英文を解釈する方法が示されていた。
MJとUが言っていることは、間違ってなかったんだな。

ただ、高校生のとき、「伊藤和夫」の英文解釈方法が、果たして自分ひとりで理解できたのだろうか…

つづく

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2009年10月12日

公立トップ校での挫折A



Kがとった秘策(笑)

まず、時間の使い方。
@部活後の帰宅は7時過ぎ。9時〜12時まで寝る。
→体力回復のため。疲れた頭には何も入らない。
A12時に起きて、朝4時まで勉強時間を確保。
→深夜のため、静か。
B4時に寝て、6時起床。
→ノルマが早く終わった場合は、もっと早く寝るが。
C足りない睡眠時間は、学校の授業中に確保。
→Kは、現代文とリーディングの授業を全部寝ていた。
D単位が取れる程度に計算して(曜日に偏りがないように)休んで寝る。
→よく親が黙認してくれてたな…
これにより、1日4時間の学習時間を確保。

つぎに内容等の工夫
@暗記モノ(英単語・熟語・漢字・古単語など)は、電車通学の行き帰りのみで覚えきる。
→ダラダラやっても覚えきれず。短期決戦。
A英語文法、数学、古文に関しては、完璧に近い形で予習。
→授業では、答え合わせ・確認程度。
 聞きたい解説のみ聞き、聞く必要がない部分は、先生を完全に無視。
 予習を進める。
B定期テスト勉強は、ほとんどしない。
→赤点さえ取らなければよい。入試は範囲など決まっていない。
C受験で使う科目を、高2の頭で決定し、不要な科目は捨てる。
→科目というより、目標大学かも。思い切った大学名を挙げる。
D受験で使う科目を決めるときに、好き嫌いではなく、効率の良さで決める。
→理科・社会の選択時に、自分の特性と照らし合わせて決める。
 Kは、暗記力に自信があったため、生物・世界史の組合せにした。

結果。
高1・高2では、教師からの評価は最悪…(笑)
高3、大手予備校の模試での結果を得ることができた。
5月に受けた模試では、横浜国立大学教育学部(Kの第一志望校)
A判定。
教師たちは手のひらを返したように、熱心に東大受験を勧めてきた。
(東大なんて恐れ多い…もちろん、考えすらしなかったが)
あれ?
私、赤点ぎりぎりの問題児じゃありませんでしたっけ?

MJの記事に「得るものと、失うものについて」というものがあった。
時間が有限である以上、「あれもこれも」ではうまくいかない。
自分にとって何が重要なのか、優先するべきは何か、という信念を貫くことである。
Kは、高校での評価と睡眠時間を捨て、大学現役合格を得た。

天才でも秀才でもないのなら、何かを得るためには、何かを捨てよ。

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2009年10月11日

2009年10月のお知らせA



 先日、横浜トータルアカデミー主催MJが、体調不良とお伝えしました。

 10日の土曜日に検査結果がわかりました。
胃潰瘍というのは誤診で、実は十二指腸潰瘍&神経性胃炎だったそうです。
 胃潰瘍に対しての薬を飲んでいて「まったく効かない…」と愚痴をこぼしていましたが。
 やはり、違っていたのですね…

 今回は、薬が効くらしく、体調もよくなっているようです。
MJファンの皆様、ご心配をおかけしました。

 授業と室長としての仕事は、明日から完全復帰します。
ブログまでは、難しいようですね。
 
 というわけで、しばらく、副室長Kがブログ更新を担当します。


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2009年10月10日

公立トップ高校での挫折@



中学時代学年でトップクラスにいた、キミ。
高校で、挫折を経験していないか?

地元公立中学でトップクラスの成績を取っていれば、当然目指すは、スーパー私立か公立トップ校だろう。
ここでは、公立トップ校に入った場合の話を書こう。

前期試験でも後期試験でもいい。
公立トップ校に合格したキミは、高校受験というレースの勝者と言ってもよいだろう。
中学の先生、塾の先生、ご両親は「よくやった!」と褒めてくれる。
友人は「あいつ、スゲー」とびっくりしてくれる。
いい気分になる。
勝者のオーラを漂わせ、意気揚々と入学式に臨み、希望に満ち溢れて高校生活をスタートさせたことだろう。

しかし
その甘い夢は、3ヶ月もしないうちに、苦い現実に打ちのめされる。
トップ校の授業スピードは、信じられないくらい速い。
(予習しておくのは当たり前)
トップ校のテストは、えらい難しい。
(あくまで公立中と比べて)
トップ校の生活は、寝る間がないくらい忙しい。
(部活をやるとなおさら)
トップ校のクラスメイトは、天才ばかりだ。
(確かにそう見える)

ということが、3ヶ月もすれば見えてくる。
自分が築き上げてきた「地元中学トップクラス」というプライドが、早くも瓦解するのだ。
授業についていけない。
暗記量が多すぎて、覚えられない。
テストで見たこともないひどい点をとる。
勉強時間が足りなくなる。
部活を辞めなければならないかも…
塾か、予備校か…

実は「地元中学トップクラス」くらいではトップ校では自慢にもならない。
ほぼ全員がそうなのだから。
つまり、高校入学時で「自分はデキる」などと思ってはいけないのだ。

何を隠そうKは、この「トップ校挫折組」の一人だ。
公立高校入試での、入学順位は、10位/260人だったそうだ。
トップ校の厳しさも知らず、春休みは散々遊びほうけていた。
4月。
入学直後の「歓迎テスト」において撃沈。
200位/260人(笑)。
授業のスピードが速い→予習・復習時間が足りない→睡眠不足→授業中に寝る→授業についていけず…
という悪循環に見事ハマった。
高校を辞めようか…と思ったくらい落ち込んだ。
それまでに感じたことのない敗北感でいっぱいだった。

そのまま低迷するか、浮上のきっかけをつかむか。

が、ただがむしゃらに勉強をしても、時間は足りないし、天才・秀才に勝てるわけがない。

つづく

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2009年10月09日

新しいことの習得



講師の仕事をしていると、毎年、「専門外」のニーズがある。
私の専門は数学全般である。
しかし、横浜トータルアカデミーに移籍してから、
中学受験算数(私自身、中学受験は未経験)、大学受験英文解釈、政治経済、化学…と新たな科目の習得をしてきた。
今では、不可能な科目は、高校生の物理と日本史くらいである。
 
 この歳になって、新たな科目の習得は大変である。
記憶力の衰えた大人になってから、仕事と子育てという時間的制約を受けながら、という時間的・能力的ハンデがある。
そんな私の行っている習得方法が、受験生にとってのヒントにならないだろうか…

まず、
 @習得しようと思う科目の名著を調べる。
  →これは、ネットでの情報だったり、
   学生講師からの情報だったりする。
  (例えば、中受算数なら「受験全解」、
   英文解釈なら「英文解釈教室」など、他、教科書も有効)
   なるべくなら、薄くてコンパクトな名著がよい。
   1冊で過不足なく網羅されている名著がよい。
 A名著1冊を読む。
  →本当に読むだけ。
   ざーっと。1週間で1冊1回終了するくらいで。
 B名著1冊を読む。
  →最低3回は読む。2週間以内。
 C問題を解く。
  →名著に問題が付いていたらそれをやる。
   解くといっても、見ながら、調べながらやる。
 D分類する。
  →理論を理解すべきものか、暗記すべきものかを分類していく。
   理解すべきものは理解する。
 E暗記する。
  →暗記すべきものを暗記する。

 DとEは、出来れば問題を解きながら(つまりアウトプットしながら)、出来るのが理想。
期間としては1ヶ月〜1ヶ月半、といったところである。
問題を解きながらがよいと思うのは、
出題パターンや、頻出度合いを感じることができる。
たいして必要のないところに時間をかける手間を省くことができる。
といったメリットがあるからだ。

 MJも言っていると思うが、
短期間で何回も繰り返すことが記憶にとっては有効である。
速習である。

 受験において、予備校や塾を有効活用したいのなら、
Cまでは自力で進めておくとよいだろう。
C問題を解く、D分類する の部分を予備校・塾で手助けしてもらうのだ。
 今まで、「出来るな」と感じた生徒たちも、みなこのようにして未知なる科目を習得してきている。
 

 社会人になると、特に感じるのが「仕事の納期」である。
仕事の締め切りが決まっているのだ。
また、新しいことを覚えなければならないことも多々ある。
仕事は、教えてもらうものではなく、先輩から盗むもの。
そうなったときに「速習」というテクニックが身についていることは、マイナスにはなるまい。

 受験勉強って、結局は、社会に出てまともに働くための訓練をしているのだな…と実感している。
だから、勉強ができるやつは仕事もできるやつが多いのだろう…

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2009年10月08日

数学は美しい



 Kの通っていた高校は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の走りだった。
よって、文系クラスだろうが、理系クラスだろうがお構いなしに数学に力を入れる。
3年間、みっちり鍛えられる。
私立文系希望の人間にとっては迷惑(?)な話だ。
(ちなみに、学年の8割が国公立を目指しているため文句も出ないが)

 私がその高校で最も影響を受けた先生が、数学の教師だった。
基本的に高校は嫌いで、リーディングと現代文の授業は起きていたことがない。
教師の解説が、無駄だと感じていたので、睡眠時間に当てていた。
学校の教師はあまり信用していない、そんな生徒だった。
(扱いにくい生徒のようで、親は何度か高校に呼び出されていた。)

 しかし、数学の教師は(仮にO先生としておく)は例外だった。
噂によると、首都圏の予備校で教えていた経験があり、「都会」の匂いがした。
きっちりした標準語。
板書の乱れも一切ない。
授業中の無駄話はない。
よどみのない解説。
息をつく暇もない緊張感のある授業。
極めつけ「数学は美しくなければならない」と。
衝撃だった。

 答えさえ出せればいいではないか…
と当初は、O先生の言っていることがさっぱりわからなかった。
数学に伸び悩んでいる方、思い当たりませんか?

ところが、O先生の授業を受けるにつれて「洗脳」されていったのだ。
1行の無駄もない解答。
次を見据えた上での途中計算。
数式だけを羅列するのではなく、文章としての表現力も要すること。
たくさんの解法から、たった1つ選ぶときの、着眼点。
問題作成者、大学側が何を答えさせたいのかという意図。
初手から最終解答まで、1本の道筋が見えたときの、解答の美しさ。

これらの条件が揃ったとき、確かに「数学は美しい」。
「美しい」解答が出来るようになると、偏差値が伸びる。
無駄なことをしないので、時間切れ・時間不足ということが解消される。
初手で迷い、10分も考え込むようなこともなくなる。
明確に見えている道筋をたどるだけなので、一度も筆を止めることがない。
一気に最終解答まで書き上げることが可能だ。
集中力が途切れない。
思考が分断されない。
「美しい」には、メリットが多い。

 私の授業スタイルの原点は、O先生なのかも。
自分の解答が「美しい」かどうか気になったら、横浜トータルアカデミーに足を運んでください。
私でよければ、ジャッジします(笑)。

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2009年10月07日

数学偏差値60越えへの道B




11月最終週。彼女が塾に復帰した。
やはり、少しやつれている。
体調は万全ではない。
塾長のMJ、講師のU、私は、かける言葉がなかった。
慎重に言葉を選ぼうとする、MJとU。
しかし、私は今まで以上の厳しさで、Yさんの授業に臨む決心を固めていた。
同情や慰めで、偏差値が伸びたら世話はない。
泣いても笑っても、残されている時間は誰に対しても平等。
だったら、残された時間で、空白の3週間を埋め、かつ、上乗せをするしかない。
慰めの言葉や心配の言葉は時間の無駄。不要だ。
「この問題、忘れている、解けない、じゃ落ちるよ。」
「ほら〜、問題文の条件、見落とし!」
「場合わけに、過不足あるよ。解きなおし。」
這い上がって来い、Y。
受験は、過程ではない。
結果がすべてだ。
Yさんも同様に感じている様子だった。
「負けたくない。病気したからっていうのを言い訳にしたくない。
 絶対に合格する。」
以前にも増して、ギラギラしていた。
驚異的な上昇曲線を描き、Yさんの実力は元通りになった。
いや、それ以上だったかもしれない。

年末。
MARCHクラスどの大学の過去問を解かせても8割。
「もう数学は教えてもらわなくて大丈夫です。自分で何とかします。」
私を乗り越えた瞬間であった。

迎えたセンター試験。
数学は目標としていた80%をクリアした。

その後も体調不良と戦いながら、私立大学の受験に臨んだ。
結果、以前から希望していた大学へ合格した。

合格後、講師のアルバイトをしてくれていた。
のちに、学業・就活等が忙しくなってしまい、残念であるが退職した。
塾を辞めてからも、彼女とは連絡を取り合っている。
(おばと姪っ子のような感じだ。)
大学受験を通して、彼女は何を学んだのか…
いつか、聞いてみたいものである。

おわり

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2009年10月06日

数学偏差値60越えへの道A



しかし、問題が生ずる。
受験で数学を使うというのに、学校では数B(数列とベクトル)が未習なのだ。
高2の冬までには数TAUBを終了させておくのが理想なのに、大幅に遅れている…
学校には任せてはいられない。
そこで、数Bの速習に入った。
約2ヶ月で終了させる。
内容をご存知の方なら、わかると思うが、数列もベクトルもそう簡単に習得できる分野ではない。
(苦手な受験生も多いのでは?)
それを、たった2ヶ月で、仕上げた。
80分の個別授業4回で、ベクトル、同様に4回で数列を学習したということである。
(「仕上げた」というのは偏差値60程度ある状態のこと)

その間も、他の分野は1冊のテキストをボロボロになり、問題を覚えてしまうくらい繰り返す。
彼女のボロボロになったテキストには、「キク」という印がついていた。
自分で問題を解き、答え合わせをし、解説の1行もおろそかにせず、理解につとめる。
しかし、どうしてもわからないところに「キク」印がついているのだった。
「先生、この解答のこの1行から次の1行へかけての変形が、どうして もわからないんです。
 他の部分は全部わかりました。」
「あ〜、その部分は、問題文の条件から、自然数という限定があるでしょ? 
 だから、自然数内における演算ルールであれば、暗黙の了解で使っていいんだよ。」
「……、あ、わかりました。」
よって、質問はコンパクト…
だから、私の回答・解説もほんの数分で済んでしまう。
「できる生徒」とは、このように質問が絞れている。
質問が漠然として、「何がわからないか、わからない」という生徒は、いつまでたっても伸びない。
Yさんは、解法を暗記していたわけではなかった。
解法を完璧に理解し、自分で論理展開できるように訓練していったのだ。
だから、ひねってある問題も、一見難しそうに見える問題も、難なくクリアしていけたのだ。
こうして、夏が過ぎた。

9月の代ゼミ記述模試で、偏差値60、順調に仕上がっている。

ところが、誰も予想しなかったことが起こった。
Yさんは、11月の3週間、体調不良で入院してしまったのだ。
聞くところによると、体力が落ちているらしく、勉強はほとんど手がつけられないようだった。
高校3年生の11月といえば、受験勉強の追い込み。詰め込みの時期である。
その大切な、3週間を棒に振ることになった。

つづく。

posted by MJ at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月05日

数学偏差値60越えへの道@


先日の記事で、「ミニ副室K」を育てる…という話をした。
センター試験が気になるこの時期、ひとりの印象的な生徒の話を書く。

 今年大学4年になる元生徒(Yさん)の話である。
彼女は、自他共に認める、「ミニ副室K」である。
大学合格後、横浜トータルアカデミーで講師をやっていた時期もあり、「教え方、そっくり!」と言われていた。
(ご存知の生徒さんもいるんじゃないですか?)
彼女の軌跡をたどりながら、偏差値60を越えるとは、どんな状態になるのかを考えていきたい。

 Yさんと初めて出会ったのは、彼女が中1か中2のときである。
当時、私が室長をしていた教室に入会してきたのだ。
最初から私が担当していた訳ではない。
いつから担当していたのか、記憶は曖昧である。
ただ、当時の私は室長職のため、毎年のように別教室への異動があった。
その異動のたびに、移籍までして付いて来てくれた、「信者」であった。

 ここ、港南台の横浜トータルアカデミーに勤めるようになったとき、Yさんは高2。
彼女は中高一環教育の私立に通っていた。
付属大学はないので、当然、大学受験を意識している。
しかし、高2のうちは、学校の定期テスト対策を中心に、数学を週1回だけ。
(私が妊婦だったので、たくさん授業を担当できない…という事情もあった)
その週1回の授業の内容は大変濃いものであった。

「なぜ、その解法を使うのがベストなのか、自分で理解して、私にわか るように説明して」
「この問題に対して、考えられる解法をすべて挙げて」
「この問題は、融合問題だって見抜けてる? どの分野の融合なのか言 って」
「この原則から、ここに書いてある3つの定理を導いて証明して」
「初手から完結するまで、1本の道筋が見えてから解き始めたの?」

私の容赦ない質問に、必死に答えようとする授業だ。
演習・定着は、完全に本人に任せた。

結果、高2代ゼミ模試で数学の偏差値60。

Yさんが高3を迎えた。
数学は引き続き私が担当。
英語は、「Uという講師」でお馴染みのヘンタイU先生が担当だ。
Uという講師は、理系でありながら英語の指導力も抜群であった。
ここまでの経緯を考えると問題はないはず…だった。

つづく。

posted by MJ at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 副室Kの言いたい放題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする